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DANCE HISTORY

ダンスの歴史を、音楽・交流・文化の変化から見る

ダンスの歴史は、年表暗記ではなく音楽、交流、文化、場の変化から見ると理解しやすくなります。

盆踊りの隊形、社交ダンスのリードとフォロー、ブロンクスで生まれたヒップホップ、日本の学校教育まで、踊りがどんな目的で残り、どんな場所で広がってきたかを具体例から整理します。受講前の準備は はじめる前に で確認できます。

最初に押さえたい4つの要点

  • ダンスの歴史は、年表暗記ではなく踊る目的の変化で見る
  • 祭りの盆踊りには、やぐらを囲む輪踊りと、列で進む流し踊りがある
  • 社交ダンスは18-19世紀のワルツ・ポルカ、20世紀のタンゴ・フォックストロットへ広がった
  • ヒップホップは1970年代のニューヨーク・ブロンクスで生まれ、ブレイクから踊りが育った
ダンスの歴史を祭り・社交・ストリートの起源から整理した文化マップ

HISTORY MAP

歴史で迷ったら、まず5つに分ける

古代から現代までを一直線に覚えるより、目的、地域文化、舞台と社交、ストリートダンス、日本での広がりに分けます。盆踊りやワルツ、ヒップホップといった実在の踊りを名指しで見ると、名前ではなく背景から整理できます。

目的

祈りの神楽、祝いの盆踊り、交流のフォークダンス、見せる舞台バレエなど、目的ごとに分けて見る。

地域文化

盆踊りの輪踊りや流し踊りなど、隊形と振りの反復で踊りが世代へ受け継がれてきた。

舞台と社交

社交は18-19世紀のワルツ・ポルカ、20世紀のタンゴ・フォックストロットへ広がった。

ストリート

ヒップホップは1970年代のニューヨーク・ブロンクスで生まれ、ブレイクから踊りが育った。

日本の始め方

2012年度から中学のダンスが必修になり、オンラインレッスンも始め方を増やした。

ダンスの歴史を目的・地域文化・舞台と社交・ストリート・日本の始め方で分ける

PURPOSE CHANGE

ダンスの歴史は、年表より目的の変化で見る

踊りは、楽しみだけでなく、祈り、祝い、記憶、交流、表現のために続いてきました。同じジャンル名でも、誰と何のために踊るかで意味が変わります。古いか新しいかより、自分がどんな音楽と関係性で続けやすいかを軸に選ぶと迷いにくくなります。
  • 祈りの踊りには神楽や奉納の舞、祝いの踊りには盆踊りがあり、目的ごとに形が違う
  • 交流の踊りはフォークダンスやペアダンス、見せる踊りは舞台バレエやコンテンポラリーが代表される
  • 同じジャンル名でも、誰と踊るか、どこで踊るか、何を伝えるかで意味が変わる
  • 古いか新しいかより、自分がどんな音楽と関係性で続けやすいかで踊り方を選ぶ
  • さらに詳しく: ジャンル名から迷う場合は、ダンスの種類一覧で音楽や練習しやすさから比べられる

ジャンル名から迷う場合は ダンスの種類一覧と、自分に合う踊り方の選び方 も合わせて見ると、音楽、身体の使い方、練習しやすさから比べられます。

踊りの目的が祈り・祝い・交流・見せる踊りへ変化してきた流れ
盆踊りの輪踊りなど祭りで踊りが世代へ受け継がれる様子

COMMUNITY MEMORY

祭りや地域文化では、交流と記憶が踊りを残してきた

盆踊りの隊形は、輪をつくって回る輪踊りと、列で進む流し踊りに分けられます。隊形と振りの反復は、初めての人が途中から参加することや、列に加わって進むことを可能にしてきました。
  • 盆踊りには、やぐら(演奏や歌の台)を中心に輪をつくって回る輪踊りがある
  • 輪踊りは同じ振りを反復するため、曲の途中からでも周囲を見て合わせて参加できる
  • もう一つの形が流し踊り(行進形式)で、列を組んでスタートから終点へ進む。阿波おどりがこの形にあたる
  • 祭礼や民俗芸能は、こうした隊形と振りの反復によって世代へ受け継がれてきた文化として位置づけられる

地域や隊形から種類を見たい場合は フォークダンスの種類と、最初に見るポイント で、日本の民踊、外国の踊り、音楽、文化背景を分けて確認できます。

STAGE AND SOCIAL

舞台と社交では、見せ方と相手との距離が変わってきた

社交ダンスは、宮廷のフォークダンスを起点に、18-19世紀のワルツやポルカ、20世紀のタンゴやフォックストロットへと、ペアで組む踊りとして広がりました。舞台の踊りは、客席に見せる作品として別の方向に整理されていきます。

社交は、ペアで組む踊りとして広がった

宮廷のフォークダンスから、18-19世紀にワルツやポルカ、20世紀にタンゴ・フォックストロット・チャールストンといった、ペアで組む踊りが広がりました。集団の隊形から、個々のカップル単位へと重心が移っていきます。

リードとフォローで、二人の動きをそろえる

ペアダンスでは、一方が体の向きや重心で進行を示し、もう一方がその合図に反応して動きをそろえます。チャチャチャは1950年代のキューバで生まれたとされ、フリーチャチャもこの流れに連なるペアの踊りです。

舞台では、見せ方が磨かれる

客席に向けた姿勢、身体のライン、照明との関係が重視され、踊りは作品として整理されてきました。舞台系は姿勢や基礎、社交系は相手と合わせる感覚と、軸を分けて練習すると整理しやすくなります。

フリーチャチャを文化の流れから知りたい場合は フリーチャチャとは から、横浜で育まれた流れと踊りのしくみを確認できます。

社交ダンスのリードとフォロー、舞台での見せ方の違い
1970年代ニューヨーク・ブロンクス発祥のストリートダンスと音楽の場

STREET MUSIC

ストリートダンスでは、音楽と場が新しい動きを広げた

ヒップホップは1970年代のニューヨーク・ブロンクスで生まれた踊りと文化です。DJがレコードのブレイク(ドラムだけが残る間奏)を延ばし、そのブレイクで踊ったところからブレイキングが育ちました。
  • ヒップホップは1970年代のニューヨーク・ブロンクスで生まれた踊りと文化である
  • DJ Kool Herc(本名Clive Campbell)は2枚のターンテーブルでレコードのブレイク(ドラムだけが残る間奏)を延ばし、そのブレイクで踊ったのがブレイキング(B-boying)の始まりになった
  • ブリタニカはヒップホップ文化の要素を、DJ、MC(ラップ)、グラフィティ、ブレイクの4つとして挙げている
  • ロックやポップは1960年代末以降の西海岸ファンクから広がったとされる別系統で、ブロンクス発のブレイキングとは出自が異なる
  • さらに詳しく: 音楽やグルーヴ、周辺ジャンルとの違いは、ヒップホップダンスの種類ガイドで確認できる

ヒップホップダンスを詳しく見る場合は ヒップホップダンスの種類と、始める前に見るポイント で、音楽、グルーヴ、身体の使い方、周辺ジャンルとの違いを確認できます。

JAPAN ENTRY

日本では、学校・舞台・大衆文化で始め方が増えた

2012年度から、中学の保健体育でダンスが必修になりました。歴史を知ると踊りは難しそうに見えがちですが、始めるときに古代からの背景を覚える必要はありません。気になった一つの音楽や踊り方から、自宅で小さく試すところからで十分です。
  • 2008年改訂の中学校学習指導要領で武道とダンスが必修となり、2012年度から保健体育で全面実施された(中学3年は選択)
  • 授業のダンスは、創作ダンス・フォークダンス・現代的なリズムのダンスの3区分で構成される
  • 授業では技術の巧拙より、表現とコミュニケーションに重点が置かれる
  • オンラインレッスンは、毎週土曜10:30のライブレッスン、受講したレッスンのアーカイブでの復習、公式LINEでの質問という形で、場所や時間の制約を下げてきた。休んだ週もアーカイブで見返せる

これからオンラインで始める準備を確認したい場合は レッスンの始め方 で、端末、受講スペース、Zoomの準備を見直せます。

2012年の中学校ダンス必修化など日本でダンスを始めるきっかけの広がり

REFERENCES

参考にした情報

本文の年号や起源は、次の出典に沿って記載しています。ヒップホップの起源と4要素はブリタニカ、社交ダンスのワルツ・ポルカ・タンゴはブリタニカと米国議会図書館、2012年度のダンス必修化と3区分は文部科学省、民俗芸能の継承は文化庁を参照しました。

NEXT STEP

歴史を手がかりに、試したい踊り方を一つ選ぶ。

背景を知ると、種類選びは名前の暗記ではなく、自分が続けやすい音楽、交流、表現を探す作業になります。最初は、毎週土曜10:30のライブレッスンと、受講したレッスンを後から見返せるアーカイブで、気になった一つの踊り方を試すところから始められます。